2010/11/17

母、トルコで絨毯購入 Halı

母がイズミールへ遊びに来た時のこと。

長旅で疲れてると思いきや、私が起きる頃にはいつも外出の準備万端。

「今日も朝っぱらから、あのウーウーうなり声で起されたんですけどー」

と、モスクから流れてくるエーザンへ不満をこぼし、

3日目にしてイズミールの観光地を行き尽くすと、

「どっかもっと見るところないの~?美術館とか博物館とかギャラリーとか、クラシックのコンサートとかさぁ。絨毯屋巡りもしたいんだけど。あんた、1年も住んでるんだからもっと色々知ってても良いと思うんですけどー。」

と、本音丸出し。

ここは彼氏の出番、と早速ヘルプを要請。すぐに調べてくれ、期間限定の
  • 郵便局主催の日本の切手展覧会
  • 海岸沿いに並べられた「建国の父・アタトゥルク」の業績を記した掲示板
を見に行く事に。2つの開催場所が近かったということで、はしご。

トルコ語で書かれた百枚近くの掲示物を一枚一枚英語で解説する彼。

「へぇー」、「ほぉー」
と、相槌を打つ母。

辺りを見渡したかと思うと、

「トルコ人誰も見学して無いんだけど、どういうこと?」

と、どうでも良い感想。

ラスト1枚が終わると、彼を見て、

「ありがとう。お疲れ様です。」

確かに。
ややぐったりした様子の彼。

その後、絨毯屋巡りへ。
一気に目が輝く母。

「お父さんに1枚くらい買ってきても良いって言われたからさ~」
と、こういう時だけ引き合いに出される父。

あれが見たいこれが見たい
と、散々絨毯を広げてもらった挙句、

「やっぱりあの絨毯が一番だわ」

と、数日前にたまたま見つけた絨毯屋へ再び行くことに。

お店に入る前に、忘れず彼へ念押し。

「しっかり交渉してちょうだいね。」

彼、苦笑。
 

長い交渉の末、お気に入りの絨毯を購入。

輸送代を浮かせるため、絨毯をスーツケースに詰め、

「もってきた荷物置いていくから~」

と帰国。



帰国後、彼に絨毯の写真付きメールを送った母。

どうやら満足のいく買い物だったようです。

イズミールで購入した絨毯 (居間にて)