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父へ誕生日カードを書く彼。漢字に悪戦苦闘 |
トルコ語にあって日本語に無い音はたくさんあっても、逆はほとんどありません。
だからか、トルコ人の日本語の発音はとっても綺麗です。
文法も似通ってるせいか、日本語を学ぶことはあまり負担にならない様子。
ただ、厄介なのが、
漢字と敬語。
日本人でさえ手を焼くのだから、外国人は尚更のこと。
「何で全部アルファベットで書かないの?3つも(漢字、カタカナ、平仮名)使い分ける必要が無いし、その方が読みやすいんじゃない?」
「一つの漢字にいくつも読み方があって気が遠くなりそう」
「{-ていだだけませんか?}があるなら{-ていただきます}もあるの?」
「 片付けますと片付けてしまいますの違いは?」
など、質問は途切れることがありません。
外国語として日本語を学ぶ彼らの疑問は、よくよく考えてみると私にとっての疑問であったりもします。
質問されることで勉強し、一緒になって学んでいるといった毎日。
ところで、日本語を始めると意気込んで、ありとあらゆる教材をダウンロードした彼。
滑り出しは良い感じ。
それまで知っていた日本語は、
「ありがとう」
と、私が歌に合わせて教えた
「ばーか、あーほ、どじまぬけー♪」
そして、
「男に二言は無い。E(彼の名前)に二言はある」
という三つ。
それを知った母が、
「あら、ひどいこと。あんたもっとまともな日本語を教えなさい」
といいながら、彼に日本語を教え始めました。
母が帰国して数日たったある日、私の電子辞書に何やら一生懸命書き込んでいる彼。
「おっ、ようやく日本語に本腰入れたかー」
と嬉しくなって覗き込むと、
ただ一言、
「あなたはぶす」
お母さん、ありがとう。
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「ね、れ、わ」 は混乱するようです。 |